60番手リネンのプルオーバーシャツ

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60番手というと、とっても薄地なんですね。なのでたーっぷりギャザーを入れても本当に軽やかです。以前、カーキ色リネンの服のアップでも同じお話をしましたが、それでも何度もお伝えしたいくらい軽やかで柔らかで気持ちのいいリネンなのです。多少しつこいのはご了承くださいませね。

普段は素っ気ないくらいのシンプルな服作りをしてるのですが、どうかすると気がふれたかのように贅沢な甘いデザインの服を作りたくなったりします。

アウグスト・ザンダーの「20世紀の人間たち」という写真集の20世紀初頭に生きる人々の服を見るのが好きで、その中から服作りのヒントを得たりしていますが、彼らの普段着は本当にシンプルで質素で、襟一つとっても「基本はノーカラー」。

ところが教会へ出かけたり家族全員で改まって集合写真に写るときは、ここぞとばかりに大きなフラットカラーやフリルの立ち襟、たっぷりのギャザーや膨らんだ袖などの意匠が散りばめられた贅沢なブラウスやドレスシャツを身に付けるのですよ。「生地を沢山使う」っていうことが、慎ましい暮らしをしている人々にとってどんなに嬉しいことだったんでしょうね。そんな彼らの真似をして作った贅沢シャツです。大人の休日にどうぞ。

さて、明後日の日曜日は道明寺天満宮手づくりの市に参加します。新緑の眩しい5月の道明寺へお出かけしませんか?

駐車場に限りがあり、まず入るのに渋滞が予想されますので電車でのご来場がおすすめです!駅を降りてすぐの、商店街の「ふれあいひろば」の市もゆっくり楽しめますよー。

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