コットンリネンのギャザープルオーバーシャツ

image

またまたたっぷりギャザーでおおらかサイズのシャツを作りました。あるパターンを作ると、また同じものを別の生地で作りたくなるのが常でして、先日のハリのある生地に続いてfacebookの方にアップしたリネン100%のネイビーのストライプとそしてこのコットンリネンのオフホワイトベースのストライプです。

こちらの生地がまた柔らかくてですね、ギャザーはしんなりと綺麗に入ってくれるし優しい手触りだし、色みも落ち着いた甘さの中に茶目っ気があって何とも愛しやすい雰囲気。

このパターンにほんとぴったりくる布なので、これ専用が良いのかもと思うくらい。しばらくこの生地はこのパターンのリピート決定ですね。

image


コットンリネンツイルの三角サルエルパンツ

image

この三角サルエルパンツ、ヒトが履いている状態になると全く違う見た目となるので皆様驚かれるのですが、妙に太めのモンペのような感じになります。こういう状態だとほぼギャザースカートにしか見えないのですが、足の間が真ん中で繋がっていて、履くとお伝えしているような見た目に変化するのでした。

この時期、ちょっと外へ出るのに昼間は暑いけど冷たい風が吹くのに備えて上着を着たり持って行ったりするかと思うのですが、そういう時にボトム何着よう、と迷ったりしません?。

ワタクシは正にソレで、上着なりジャケットなりの下にスカートはいいのだけどちょっと落ち着かない。はたまたパンツだとこの地味色だと(基本、持ち服は地味)本当に地味。どこかに可愛げが欲しい。”ちょっとだけ可愛い”味付けをしたい。

そんな時のお役立ちアイテムがこの三角サルエルパンツ。落ち着いてるくせに可愛げがあり、とぼけ風味も効いてて大好きなバランスなのです。

生地はコットンリネンの手触りが気持ちいいツイル地で、柔らかい感触なのに布としてはしっかり丈夫な部類の織りなのでボトムとしても安心。深く上品な濃紺の色あいで、カッコ良くもカジュアルにも持ってこいのいい色です。ほんとオススメ。欲しい

image


ボーダーのポムパンツ

image

春ってこんなに暖かでしたっけ?家の中はひんやりしてますが、ちょっと外を出歩くと途端に用心して着込みすぎてしまったことを後悔するくらいの気温の高さ…本当に春は何を着ればいいのか迷ってしまう季節です。まぁ、その迷うのが楽しいと言えるんですけども。

さてそんな着るものに迷う春に何となく作りたくなった、マリンボーダーのポムパンツです。寒いのが嫌で暑いのが我慢出来るワタクシはコットンの薄手スパッツ&ポムパンツで、とにかく暑いのは嫌でうすら寒いのは我慢できる!という方はポムパンツ一枚で。

春らしく軽やかなコーデのボトムにいかがでしょう。

image


コットンリネンツイルのギャザーシャツ

IMGP0181-2

ふと目にした写真が心に留まることがあります。何が気に入ったのか気になったのか判らないけども気になる…大概そういう事は割とすぐ忘れてしまって、走り書きのメモでも残そうものなら謎の暗号と化してしまうのですが、このシャツの事は覚えてました。

前に見たギャザーいっぱいの古いシャツ。全員が緊張した面持ちで写ったモノクロの家族写真の中の、19世紀ヨーロッパの田舎のお父さんが着ていたのは正にこんな感じのギャザーシャツでした。

昨年の夏前には軽やかな薄手のリネンで同じカタチのシャツを作ったのですが、本当に作りたかったのはこのごわごわしっかり質感の生地のもの。

このコットンリネンのツイル生地はそれほど厚みはないのですが、糸が細くて目が詰まっているのでとてもしっかりと丈夫な生地です。落ち着いたベージュのムラ染めがほどこされており、アンティークを思わせる色あいに惹かれて手に入れたこの生地にぴったりのシャツができたのでは…と密かに自負しております。

とてもハリのある生地なのでごわっと膨らんでしまってなかなか身体に馴染みませんが、長く身につけるうちにどんどん柔らかくなって自分の服へと育っていきますので、そんな経年変化を楽しんでいただける方に。

IMGP0193(1)-2


高密度リネンのAエプロン

IMGP0113-2

またまたエプロン。こちらのリネンは80番の細手のリネン糸を高密度で織って作られた生地で、何が素晴らしいかって生地の強度が高いので丈夫で長持ち、しかも糸が細いのでとっても軽やか。

高密度のリネンは手触りの良さと丈夫さでとても素敵な布なのですが、身に着けるとどうしてもみっしりとした重さを感じてしまいがち。ですがこちらは80番手で生地自体が軽いので、高密度なのにふんわりと柔らかくて軽やかな優しい表情をしているのです。

しっかり丈夫ものなのに軽やか美人のAラインエプロンで、庭仕事なぞいかがでしょう。IMGP0119-2

 

 


Aラインのエプロン

IMGP0053-3

ありがたい事に、エプロンいいねーというお声を何度かいただいた3月。なぜかそういうお声というのは不思議と重なるもので、そんなにいいのねーと嬉しくなったものですからしばしエプロンづくりに励むことに。

とはいえ、久しぶりのエプロン製作なので妙に緊張したりやり方を忘れてしまったりしてる部分もあって慎重に事を進めるせいであまり捗りません。慌てても仕方ないのでゆっくり思い出しながら作って、やっとこさ出来上がりました。

グレーのしっとりした質感のリネンで作ったAラインエプロンです。サイドからバックにあたる部分のパターンを工夫して、ウェストコードをぎゅっと絞っても足元が窮屈にならないよう、全体がAラインとなるパターンにしてありますので足さばきがとても楽。ギャルソンエプロンのように足元が狭くないのでとても歩きやすくなっています。

首にかけるベルト部分は革パーツのスリットにて長さの調節が可能。Teha’amanaさんとこのしっかりした革を縫い付けています。

生地はしっとりした質感で上品な艶のあるリネンを使っていて、ミディアムグレーのどちらかというとクールで男っぽい色合いながらも生地の上質さゆえに女性が来てくださるととてもカッコいいように思うのですがいかがでしょう。

あまりエプロンを普段着ることがないワタクシですが、あまり着ることがないからこそ「もし着るならココにこだわりたい」を詰め込んでみた製品。これなら着ます。

IMGP0059-3

IMGP0061-3


薄手ウールのTブラウス

image

お雛様と一緒にお迎えした3月始めの日曜日は、季節外れとも季節進みすぎとも言えるくらいのびっくりするくらいの暖かな一日ですね。陽射しに誘われてうっかり外を歩くと鼻がムズムズしだして花粉症なのを思い出しました。

さて薄手ウールのTブラウスができました。急に暖かくなったので季節を見誤った感がありますが、週が明けると寒の戻りで冷たい風の吹く日があるらしいのでまだしばらく着ていただけるかと。

とても柔らかで手触りがすべすべの綾織ウールは、とろんとしていて上品な光沢があって本当に素敵な表情の布。この布で長めのギャザースカートなんかを作っても綺麗でいいんじゃないかなーなんて想像してみたり。

角度によって色あいが随分と違って見えますが、濃い紺色の光沢のあるウールです。

image


Sarregueminesのオクトゴナルプレート

IMGP9985-2

縁のパール装飾が美しい陰影を生み出すオクトゴナル(八角形)プレート。

丸い窪みに置いたものを美しく囲む八角形のリムは、中に置いたものを静かに優しく包んで引きたててくれます。

こちらのサルグミンヌ(sarreguemines)窯のオクトゴナルは、バックスタンプのタイプから1920-1950年の間に作られたと思われる比較的新しいもの。

主に18世紀からフランスで作られていたオクトゴナルのプレートは、古いものはファイアンスフィーヌと呼ばれる陶器のもので、その性質ゆえに脆く、とても貴重で見かける機会が大変少ないです。

少し時代が進んで半陶半磁のテールドフェールが作られるようになるとオクトゴナルも沢山作られましたので、現代でも手に入りやすく状態も比較的美しい、日常使いできるヴィンテージとして人気があります。

今回入荷しましたのはこの半陶半磁のタイプで普段使いにも十分耐えられる良い状態のもの。とはいえこちらも既に50年くらいは時を経ているものであり、そういった古いものが持つ静かな佇まいを見ていると、この上に何を載せて楽しもうかとあれこれ想像が膨らみます。

来月にとても楽しみにしているテリーヌドショコラが届くので、ワタクシの場合はそれを一番最初に載せたいと思います。

IMGP9979-2

 


チャコールグレーのゆるジャケット

image

少し濃い色目のグレーでクールな印象のゆるジャケット。先日ご紹介した杢調のライトグレーの優しい雰囲気と違ってこちらは落ち着いた感じですが、中に明るい色をあわせたり逆にモノトーンで抑えたりすると印象が随分変わりますので、応用範囲はこちらの方が広いかもしれません。

生地はとても柔らかくてふわっと軽い、手触りのいいウールで着心地もとっても軽やか。生地違いの同じように柔らかで軽やかで手触りのいいゆるジャケットを毎日着ていますが、「着疲れ」を感じさせずに温かく包んでくれる、頼もしくて優しい相棒です。

image


やっと日の目を見たゆるジャケット

IMGP9960-2

一昨年の秋冬モノとして新しくパターンを作っていたゆるジャケット。これはあまり需要がないかしらん?と試作2点を作ったのみでお蔵入りとなっておりました。

ただ自分が欲しくてあれこれ工夫して作ったのもあって、お店で真冬に着る制服みたいなものとして毎日試作品を愛用しておりましたらですね、よくご来店くださるお客様がそれいいねー、欲しいなーなんて嬉しいコトを言って下さったのです!しかもこのパターンにぴったりの素敵な生地も見つけちゃったのです。ということで出来上がったゆるジャケットのご紹介。

何と言ってもゆるジャケットのポイントは温かさ!(ゆるさ、ではなく)

前身頃・後身頃が二重の袋仕立てになっていて、つまり二枚のウール地と中の空気層とでカラダを包み込んでくれているのでとても温かいジャケット。しかも「ゆる」の名の通りゆるい着心地でとても楽で軽やかです。

袖は動きやすいように一重仕立てで、簡単な筒袖ではなく通常のジャケットと同じように二枚袖パターンで立体的にして、ゆるすぎないカタチを目指しました。

丈は少し短めにしてあるので、シャツを裾から覗かせて遊ぶ楽しみがあり、ガウチョやスカートを履いたりすると足長バランスでスタイル良し。名前はゆるジャケットですが、なかなかの優れものです。

IMGP9963-2