春はやっぱり桜なのだと思いますが、足元を見ると小さな春がいっぱい。
ちょっとだけ二上山の麓の山道を歩いたときのことですが、斜面のあちらこちらに
すみれがちょこちょこと固まって咲いていて、やっぱり嬉しくなりました。
いつだったか、ワタクシの母が「やはり野に置けすみれ草」などとワタクシを評しておった
のですが、それ以来何となく仲間と思うようになりました。
母が言いたかったのは「すみれみたいに可愛い」ではなく、「どちらも野の生き物」との意。
随分前の、若くてやたらめったら山や川で獣のように遊び回っていた頃のことです。
「やはり野に置けすみれ草」というのはまちがいで、
「やはり野に置け蓮華草」と「なにやらゆかしすみれ草」がごっちゃになってしまっている
という事が判った今でも、勘違いで生まれた仲間意識が無くなることはなく
見つけると嬉しくなるのでした。
そんな「すみれ」の名が付いた「ダークバイオレット」というカラーネームの
リネンでフラットカラーチュニックを作りました。
その色がワタクシに似合うことはなくても、やっぱり好きな色のひとつです。